若水の本棚
若水の敬愛する作家、作品、最近読んだ本について語ります
ー最近買った本ー
「喰いしん坊 4巻」 日本文芸社 土山しげる
3巻でOKFFの汚い策略にはめられ無残な敗北を喫した満太郎。
会社を辞め、放浪の旅へ。
そして各地で大食い勝負に挑戦する。
自分を鍛え、OKFFに復讐するために・・・
とかく登場人物が美味そうに食事をするのが魅力なこの作品。
私は過去、中華まんに対してほとんど食指が動かなかったが、1巻の「肉まん大食い勝負」を観て以来コンビニで頻繁に肉まんを買うようになった。
他にもうどん、おにぎり、ラーメンなど私の食事はこの作品にたびたび影響を受けた。
また食事描写以外でも、土山氏は本当に力のある漫画家だと思う。
よくよく考えると荒唐無稽なストーリーを違和感無く読者に読ませている。
青色のえたいの知れないロボットが町を歩いていても何の違和感もない。
子供である正太郎が車を運転し銃を持っていてもおかしくない。
「大食い」を手段に男たち(一部女性やオカマもいるが)は矜持をかけて闘い、組織は利権をめぐって暗闘する。
こんな無茶な世界観を土山氏は上記の名作の世界と同じレベルに昇華させているのだ。
さて4巻では主人公満太郎が大変身して登場する。
これまではハンター錠二に導かれ大食いの世界を垣間見てきたのだが、この巻から一匹狼のフードファイターとして自らの意思でフードファイトに挑んでいく。
そして次々と現れる猛者たちと熱い勝負を繰り広げていく。
(この対戦相手がまた、実にいいキャラクターなんだな)
そして藤子ファン必見。
ラーメン大食い勝負で、主人公満太郎の対戦相手になんと「小池さん」が登場する。
ラーメンを咥えたまま呆然とする小池さんのドアップの表情を見たとき
「ああ、土山氏は本当にマンガが好きなんだな。」
とほのぼのとした気持ちになった。